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木組架構が住空間をおおらかに包み込む、建築家・竹原義二の「牛田の家」

今回紹介するのは、建築家・竹原義二氏による、折上げられた木組架構が住空間を包み込む「牛田の家」。(「和MODERNvol.10」に掲載)
家族室を中心に大空間を実現した住まいは、家族のつながりと適度な距離を保ち、たまりと間合いによる居場所をつくり出します。

ギャンブレル屋根(*)が特徴の住まいは、屋根形状を生かして木組架構があらわしになっています。この架構に使われたのは、構造上問題のないスギノアカネトラカミキリによる食害のあるヒノキ材。見た目にとらわれない木本来の良さを引き出した住宅となっている点も見逃せません。他にもこの住まいには、外壁には無塗装の米杉、室内にはウォールナットやカリンなど、多種多様な広葉樹を仕上げに使用しており、竹原義二氏は以下のように話します。

見た目にとらわれない木本来の力強さは健在である。節や穴の開いた広葉樹や屋久杉をその特徴ある表情を生かしながら適材適所に使用して、材木利用の可能性も試みている。(竹原義二)

2階は家族室中心の一室空間ですが、ロフトや小間、ハナレといった小さな居場所が外部を織り交ぜ点在するため、用途に限定しない楽しい住まい方が可能です。

*ギャンブレル屋根=外側に向かって二段階に勾配が急になっている、切妻屋根を五角形にしたような屋根

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2階ハナレから室内の見通し。手前は外室で、内とも外ともいえる空間です。左側は格子戸を閉めることも可能。

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木組み構造があらわしのギャンブレル屋根の室内側は、ヒノキ材を折り上げています。無垢材の特性を生かし、多用した室内空間は、木の香りとぬくもりに包まれます。

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手前はダイニング・キッチンのある家族室。奥にはハナレがつながります。南側に設けられた開口部からは、自然の光と風をとり込むことができます。

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南西側の外観。外壁は無塗装の米杉を荒材のまま使用。手前のせり出した部分が2階ハナレで、その下はガレージに。奥にある2階建てが家族室のある生活空間になっています。

(Photo/小川重雄)

「牛田の家」のこの他の写真や図面、竹原さんによる住まいの解説は「和MODERNvol.10」に掲載しています。




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