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軒が風をよび、自然と共生する場所をつくる。年月とともに美しさを醸す建築家・木原千利の和風住宅

人の心、そして自然を取り込んだやすらぎの空間づくりを大切にしているという、建築家・木原千利さんの建築事例「蓮真居(れんしんきょ)」を紹介します(『和風住宅25』に掲載)。

和の趣きと落ち着きが存分に感じられる「蓮真居」。南側の広々とした庭に対して、東から玄関・応接・客間と仏間・居間食堂が面するように一列に配置した住まいは、連続する軒の線が美しい佇まいです。

軒はその高さや軒先の納まりが外観の印象に大きく影響する。軒の出は建物を風から守り、夏の強い日差しを遮り、冬の陽だまりをつくるだけでなく、内外の中間領域として風を呼び、自然と共生する場所を提供し、それが外観と環境をつくる。(木原千利)

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正門の前からアプローチと玄関を見たところ。左側は客間。軒簾が長い軒の下に続き、和の風情を感じさせます。室内からは、ゆったりと設けられた庭を存分に眺めることができます。

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南側の庭に面した客間・仏間。雪見障子と広縁越しに、四季折々の庭を味わえます。

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障子の開閉によって坪庭の見せ方にさまざまな変化をつけることができるように、二種類の障子を建て込んだ玄関。

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居間の北側の窓を開けると、階段越しに中庭が見えます。

長い年月をかけて育った木材は、時間とともに良さがにじみ出る。手間暇かけた仕事は時間とともに美しさを醸し出す。それらを楽しむ心は、日本人が大切にしなければならない文化のひとつだと思う。(木原千利)

この住まいには、八畳の客間と四畳の仏間があります。大工の手間をかけた納まりや材料の見極めの大切さが感じられる佇まいで、和風住宅の魅力が詰まっています。

(Photo/松村芳治)

『蓮真居』のこの他の写真や図面、木原さんによる住まいの解説は「和風住宅25」に掲載しています。


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