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大満足の家を完成した人はやっていた!暮らす本人にしかできない「収納マップ」づくり①|住宅収納スペシャリスト川島マリ

住宅収納スペシャリストの川島マリです。
今回はいよいよ「収納マップ®」について、どんなものなのか、何のためにつくるのか、何から始めたらいいのかなど、ご紹介します。
さぁ、自宅の地図(収納マップ®)を作りましょう!

大満足の家を完成した人はやっていた!
「収納マップ®」づくり~考え方

家づくり・リフォームを始める時には、いまの自分の生活を把握することが新しい家づくりの土台になります。

ネットを検索すると家を建てる人向けの情報はたくさんあるのに、住んでから収納と間取りを後悔されるという方が一向に減りません。自分の理想の家を建てられる注文住宅やリノベーションで満足できる家が完成しないのは残念ですよね。

住宅メーカーや工務店は家を建てるまでがメインの仕事ですが、私は収納コンサルティングと整理収納サービスの仕事をしておりますので、家づくりが始まってから、または家が完成して暮らしはじめてから収納のご相談をいただく機会がほとんどです。家づくりが始まってから、「間取が決まらない」「収納について不安」「片付かなくて困っている」という相談をたくさんいただいてきた経験から、家づくりの際に建物(ハード)についての打ち合わせばかりで暮らし(ソフト)についてのヒアリングが少なく、持ち物や生活動線について把握されていないと、のちに不満の多い家になってしまうと気づきました。

憧れのファミリークローゼットやシューズクローゼットのある家が完成しても、住まい手の生活動線と収納したいモノがクローゼットと合わなければ使い勝手がいいとは言えません。

整理収納サービスでは、お客様が好みの収納用品を買いたいと言われても、どこで何を収納するために使いたいのかお聞きし、サイズを計ってから購入します。見た目が素敵な収納用品も、入れたいモノと合わない形や使い勝手が悪いモノもありますし、持ち物を整理したら収納用品がいらなくなる場合もあるため、収納したいモノを確認してから購入するかどうか判断してもらいます。

家も収納用品と同じで、打ち合わせの最初の段階から家族の暮らし方についてのたくさんの情報を担当者に伝え、生活とモノに合わせた最適な収納(家)を提案をしてもらうことが重要なのです。

家と物と暮らしのイラスト

では設計士にはどんな情報を伝えればいいのでしょうか。設計担当者が依頼主の暮らしぶりや家を見ることはほとんどありませんので、ご自身で暮らしぶりや持ち物について把握をし、聞かれた時にはすぐに答えられるよう情報とモノの整理をするためにご提案しているのが「収納マップ®」です。

家は、食べて、寝て、くつろぐほかに、勉強や仕事と大切な時間を過ごすかけがえのない場所です。過ごす時間が増えれば増えるほど、モノを出したりしまったりの繰り返しが増えますので、まずはモノを楽に戻すために最適な置き場所を決めます。全ての持ち物に置き場所を決めるための土台となるのが、今住んでいる家の「収納マップ®」です。間取り図上のすべての収納に、今入れているモノと、部屋のどこで何をしているのかを書き出すことで暮らしの見える化ができます。

細かすぎると書ききれませんので、グループにまとめて書くだけで構いません。細かい物については「収納マップ®」とは別に持ち物リストを作り、家具や家電といった大きなモノはサイズもリストにメモします。

いまの家の「収納マップ®」とリストが手元にあれば、それを基に設計士さんと詳しい打ち合わせができるので、具体的な提案をしてもらえます。また、新しい間取りの上に生活動線やモノを載せ替えてみると暮らしのシミュレーションができるので、動線や収納が自分の家族にとって最適なのか判断できます。

「新しい家では『食器を買い換えよう』『欲しかった家電を買おう』『いらないモノは捨てよう』」という方もいると思います。それでも、モノ自体は変わっても、生活・行動が変わらない限りモノのグループは変わりません。
暮らし始めてからの後悔をなくすために、新しい家の「収納マップ®」を作成すれば、収納計画書になりますので引っ越し業者への指示書としても使えます。


我が家の「収納マップ®」とは

結婚してはじめて暮らした団地をリノベーションした時に、自分の持ち物リストをつくり全て収まるような収納を大工さんに依頼しました。収納先を計測し収納プランを立ててから引っ越したので、50㎡弱の小さな団地でしたが、スッキリ暮らせました。いま思えばこれが「収納マップ®」の原型です。

収納の仕事をする前の家でしたが「成功した収納事例」としてよく雑誌に取り上げられたので、使いやすさは太鼓判を押してもらえたのではないかと自負しております(笑)。

美しい部屋雑誌

次に引っ越したテラスハウスは、2LDKの2階建て。1階は長方形の部屋に半間の押入れと、階段下収納のみ。2階の2部屋にはそれぞれ奥行きの深い収納がある使い勝手の悪い間取りでした。

平面(1フロア)から上下の暮らし(2フロア)に暮らしの動線が変わりましたが、団地の収納マップで持ち物をを新しい間取りの収納に組み込んでいくだけなので、スムーズに引っ越すことができました。

その後注文住宅を建てましたが、その際もテラスハウスの「収納マップ」をもとに、建築士に家族の動線や収納を中心に自分がどうしたいか具体的に伝えることで、設計の段階で棚板の奥行きや高さまで詳しく打ち合わせができ使い勝手のいい家が完成しました。

私は毎回収納マップとリストを作るので、引越してから3日程で全てのモノが収まり通常の生活をはじめられます。

自分も家族も使うモノを全て把握して居場所を決めた家づくりは成功する

いつか家を建てよう、リフォームしようと考えていたら、まずは住んでいる家の「収納マップ®」づくりから。家にあるモノ全てをリストに書き出して、現状の暮らし方を間取り図へ写していきます。すると、何年もキレイに収納されたまま殆ど使っていないモノが特等席を占領していることや、見慣れすぎて気づかなかったけれど実は必要なかったモノ、収納しきれず他の場所に置かれているモノ、使う場所から離れた場所に収納されているモノ/または動線に合わない収納など、改善ポイントに気が付きます。俯瞰してみることで、家全体からいまの暮らし方、将来の家づくりを整理して考えることができます。

家づくりに欠かせないツール

家中の収納に入っている物を書くのは大変な作業ですし、面倒だと思う方もいると思いますが、収納場所を一カ所ずつ書きながら物の整理と思考の整理ができるので、一生に何度もない家づくりのためにもまずはやってみましょう。いずれ引っ越しする時には、全てのモノを出して片付けることになりますので、早い段階で収納マップを書きながらモノの整理も一緒にしてしまえば、引っ越し作業も苦ではなくなりますよ。

長くなってまいりましたので、「収納マップ®」のつくり方本編は次回ご紹介します。

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